準三次元GWAP
岡山大学の西垣教授が最初に開発されている
とされている平面解析で3次元解析を透水量係数の概念を基に作成したプログラムである。
かなり古くに作成されたプログラムであるが、その後何回か更新されている。
平面解析であるため、縦方向の流れを扱うことが出来ない、常に水平流であるため使用目的が限定される。
例によってプリ・ポストが無いため。自社開発している。
液状化解析LIQCA
一般遮断法人LIQCA液状化地盤研究所では、液状化解析
プログラムLIQCAを開発し、毎年開催されるセミナーに参加することにより実行ファイルを貸与される。
セミナーでは各種マニュアルを配布されるが、内容はなかなか難しい。
メッシュの作成は、他のプログラムと共通のものを利用するが、その後の入力用データファイルを作成するための
プログラム、結果を図化するためのプログラムを自社で作成している。
計算例も少なく、LIQCAの使用許可の問題も有り、公開はしていない。
移流分散
「オイラリアン・ラグランジアン法による飽和・
不飽和浸透流ー移流・分散解析プログラム(Dtransu-3D EL)」という名称が付けられた移流分散プログラムである。
岡山大学の西垣教授と三菱マテリアル、(株)ダイヤコンサルタントの共同開発である。
二次元(平面・断面)解析プログラム(Dtrasu-2D)と三次元解析プログラム(Dtransu-3D)があるが、ここでは3次元解析
プログラムを紹介する。
岡山大学西垣教授が開発に加わっているだけに、データ構造は「ACUNSAF-3D」と似通っており、Dtransu-3Dのデータは
ACUNSAF-3D用に作成したデータを流用、というか変換して用いている。
ACUNSAF-3Dのデータは、広域の平面データを展開したものと、堤体周辺の断面を展開したものとに分けられるが、解析の
性格上平面データを展開したものを使用している。
ACUNSAF-3Dのプログラムには、Dtransu用に出力する
メニュー項を設けており、UNSAF3D用のデータが完成した後、Dtransu用のデータを吐き出す。
計算用のデータが出来れば計算は岡山大学からプログラムと一緒に
ダウンロードしたバッチファイルで計算を行う。
計算した結果はpost07.pltとpost08.pltという2つのファイルで保存される。
この2つのファイルは、バイナリファイルとして保存されている。UNSAFは3次元解析ではテキストファイルで保存される
がDtransuはバイナリファイルである。UNSAF-2Dはバイナリでも、F77でコンパイルされており、DtransuはF95でコンパイル
されているためバイナリの読み方が多少異なる。
上図に示したプログラムでバイナリデータを読み込み結果を濃度分布図として作成する。
解析は3次元であるため、結果図は深度方向の深度別に作成する。それを深度方向に並べて左図に示した。結果は解析時間
別に、深度別に作成する。
様式作成
河川堤防の構造検討の手引きでは、浸透流解析、
パイピングの検討、安定計算結果を整理して「様式−5」「様式−6」「様式−7」を作成する。
浸透流解析と安定計算の結果があれば、作成したプログラムでCAD図面として3枚の図を作成出来る。
断面図作成
断面図の作成というより、報告書に保存される電子納品の
柱状図(XML)を読み込んで、指定した位置に柱状図をプロットし断面図の基を作成するプログラムである。
柱状図の規格が2.00の頃のプログラムなので、4.00に対応する必要がある。